2006年05月25日

音楽に負ける

今日はベートーヴェンの
ピアノ協奏曲第二番変ロ長調を聴きながら書いています。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中で最も好きな曲です。
特に,第三楽章が素晴らしい!
この躍動感と力強いハーモニー。
まさにロックンロールですわ。

さて,いつもこのブログを書くたびに,
なんかオチのあるまとまったネタを書かなくてはと思うのですが,
そう思うとなかなか筆は進まないもので,
ついつい更新がまばらになってしまいます。
しかし,オチなどなくてもいいからと開き直ると,
さらっと書けるということに,昨日のネタで気づきました。
ま,ブログというものはそういうものかもしれませんね。

しかし,この締め切り真っ只中になぜ書くんだと言われると,
むかしむかし,中間試験とか期末試験の時期になると,
なんだかそわそわして,無性にギターが弾きたくなったり,
マイ・カセットを作りたくなったりするのと同じで,
ま,要は現実逃避なんだろうと思います。

と,ここで編集部を見渡すと,
みな血まなこで黙々と入稿作業にいそしんでいます。
なんたって今日が締め切りですからね。
がんばれよ〜。

どんな仕事があっても,音楽と女には負けてしまう。

なんて言った人がいるけど,
音楽雑誌の編集者たるもの本当はこうありたいもんですね。
でも,締め切り守れよ!
歯みがけよ!
また来週!

投稿者 ギター・マガジン編集部 : 12:37

2006年05月24日

Girlfriend is better

7月号の締め切りもいよいよ佳境で編集部には異様な殺気が満ちております。
そんな雰囲気を和ませようと,ここのところずっと
チャットモンチーの新譜『耳鳴り』ばかりをかけておりますが,
もしかして逆効果? 
きっとみんなもう聴き飽きたかもなあ。

やっぱこのバンドいいですねえ。
iTUNESのトップ再生リストを見たら,「ハナノユメ」がダントツの一位でした。
ああ,原稿がなかなか進まない。
つい聴き入ってしまう。
曲もいいんだけど,この声が好き。
チャラにも通じる天賦の才ですね。
ギターのアレンジもストレートなようでいて,凝ったサウンドです。
ニルヴァーナ+ウィーザー+マイブラという感じでしょうか。

ちなみに,7月号は今夏に来日する
ジェフ・ベックの大特集,B'z松本孝弘の特集,
まよえる初心者に送る,正しいエフェクターのつなぎ方特集など
鉄壁のラインナップでお届けします。
そして,もうひとつスペシャル企画が!
次号をお楽しみに。


投稿者 ギター・マガジン編集部 : 18:45

2006年05月17日

古代マニアの彼女と一緒に その2

今日は古井戸の『酔醒』をBGMに書いています。
チャボさんのギターが最高にイカシたブルースの名盤ですね。
「飲んだくれジョニイ」最高!

さて,昨日の続きですが,
場内には,ナスカ地方から発掘された土器や人形,
宝飾や着物などさまざまなものが展示され,
ナスカ文明全体を俯瞰しようと試みていました。
ミイラもありました。
楽器を抱えた人形も多数あり,興味深く見ました。
打楽器が多かったようです。

物凄い混雑だったため,
各展示ケースの前には黒山のひとだかりで,
なかなか前に進めません。
これだけの数のナスカ好きが
日頃一体どこに生息していたのかと考えると不思議です。
しかも若者が多い。
おいらのあとに続いていた若いカップルは,
どうやら彼女のほうが積極的で,
彼氏に向かってしきりにナスカの歴史を説明しています。
さらに,マチュピチュやらエジプトやらのことまで
話が及び,君はハンコックかといいたくなるほどの知識量。
彼氏のほうはタジタジでした。
こういう古代マニアの女性と付き合うとさぞかし楽しいでしょうね。
オッホッホ。


お待ちかねの地上絵の展示は最後の最後にありました。
ここには,巨大なスクリーンにCGで作ったナスカの全体映像を流す
地上絵体験コーナーがあり,これが圧巻。
VRの技術を駆使した素晴らしい映像でした。
本当にナスカの上空を飛んだ気になります。
あ,あれがクモ,あれがフクロウ男,と次々現われます。

地上絵の仕組みって知ってます?
いくら雨の降らない砂漠とはいえ,
地上に描いた絵が1000年以上も消えずに残っているなんて不思議ですよね。
この絵は,砂漠一面にびっしり転がった黒い石を
幅1メートルぐらいの線状に取り除き,
下の白い部分を露出させて作ったものだそうです。
へえ,なるほど。だから消えないのか。
それにしても,あの完璧な直線には驚きますよ。
しかも,それが延々何キロも続くものもあるんですから。
この「構造」を知ると,確かに宇宙人の仕業にしては地道な作業です。
人間でも十分可能だと納得しました。

地上絵は儀式のために作られたもので,
当時の人々は絵の線にあたる道を歩いたというのが有力な説らしいです。

どうですか,古代マニアの彼女と一緒に?

投稿者 ギター・マガジン編集部 : 11:53

2006年05月16日

古代マニアの彼女と一緒に その1

今日はTOOLの『10,000 Days』をBGMに書いています。
いや〜,相変わらずカッコイイですね,このバンド。
ヘヴィでプログレッシヴで陰鬱で。
何者にも左右されない頑固な音楽性がたまりません。

さて,こないだナスカ展に行ってまいりました。
古代マニアのおいらとしては,
ナスカの地上絵には大変興味があったのです。
誰が何のために?という疑問を始めとして,
日頃考えている疑問に少しでも答えが得られないかと期待に胸は膨らみました。

その前に,ナスカの地上絵って知ってますよね。
むかしむかしのそのまたむかし,
ナスカ地方(ペルー)の広大な砂漠に描かれた
猿やらフクロウ男やらハチドリといったでかい絵です。
絵ばかりではなく,恐ろしく長い直線,台形など,
幾何学的な模様も数多くあり,それはさながら滑走路。
空からしか全景を把握することはできません。

ピラミッドやら古墳やらと同じで,
こういうものを見ると,条件反射的に感動してしまいます。
そしてまず頭に浮かぶのが宇宙人……。
いやいや待った。安易にそこに結びつけるのは早い。
などと思いながら空想を楽しむわけです。

会場は想像以上の混みよう。
というか,入場制限が出るほどの盛況でした。
連休でも夏休みでもないただの日曜日にナスカ展を
見に来る人がこんなにいるわけ?
自分のことは棚にあげて,この人達はなぜ来たんだろうと考えました。
大半が地上絵に興味がある人でしょうね。
もちろん,ナスカの文化そのものに興味がある人も
いっぱいいたと思いますが。

はたして地上絵は宇宙人の仕業か?
と期待して入場すると,しょっぱなから否定モードです。
「地上絵は宇宙人が残したメッセージかとの説も
語られてきましたが,そんなことはありません」
といった意味合いの説明書きが……。
やれやれ,何もそんなにはっきり言わなくても,
と思いましたが,それが否定できる理由と
実際にその絵を描いた人たちはナスカ人(つまり地球人)であることの
根拠がいくつか述べられていました。

あんまり書くとネタバレになりますが,
その理由のひとつは,地上絵の多くは
ナスカ地方から発掘された土器に書いてある模様と同じなんだそうです。
会場にはもちろん土器も展示されていたので,見てみると,
なるほど,同じだ。猿とか蜘蛛とかハチドリとか。
単に絵柄が同じというだけでなく,
その絵が示さんとする意思表示のようなものが確かに
同じだと感じさせるのです。
ふ〜ん,なるほど。
でも,土器は人間が作ったかもしれないけど,
地上絵は宇宙人が描いたかもしれないじゃないか!
と反論しようとしてみてもまるで空しかったですよ。
(つづく)

投稿者 ギター・マガジン編集部 : 19:30

2006年05月12日

チューバの似合う男

今日は東京スカパラダイスオーケストラの
「星降る夜」をBGMに書いています。
甲本ヒロトがゲストボーカルのやつですね。
数年前にもありましたが,
スカパラがゲストボーカルを迎えた3部作シリーズは
実によい曲ばかりなので好きです。
「星降る夜」も抜群のハッピーチューン。
思わず口ずさんでしまいます。

スカパラといえば,管楽器がメインなわけですが,
みなさん管楽器は好きですか?

おいらは,むかしむかし,中学生の頃,
なぜか友人にブラバンの連中が多かったので,
助っ人でベースを弾いていたことがあり,
なんとな〜く,身近に感じるのですよ。

その頃おいらはまだエレキギターを持っておらず,
もっぱらアリアのフォークギターで,
かぐや姫やらイルカやらキッスやらエアロやら
ビートルズやらチープトリックやらボストンやらを
弾いていたのですが,運命のいたずらでしょうか,
エレキベースのほうを先に体験することになってしまいました。

前にも書いたような気がしますが,
吹奏楽部の楽譜というのはタブ譜がないので(当たり前),
非常に戸惑った覚えがあります。
おまけに,ベースってヘ音記号なんですよ(当たり前)。
練習室にて楽譜を前に愕然とするおいら。
これでも一応ギターの腕を買われて,
ベースとして引っ張られたというのに,
何もできないこのていたらく。
へこみました。

普通,ブラバンの低音部はチューバが担います。
おいらはチューバのとなりに座らされ,
要はチューバと同じ譜面を弾くのが仕事でした。
チューバ担当のNという男は,
もともとおいらの友人で,体も大きく,
実にチューバの似合う男。
譜面もバッチリで,あざやかに吹きこなしておりました。

そのNの助けも借りて,どうにかこうにか譜面についていきました。
ま,間違えてもどうせチューバが支えてるし,
ベースなんてあってもなくてもいいだろ,とほとんど開き直って。

ところが,間違えると目立つんですよ。
ユニゾンフレーズだけに,意外なほど目立つ。困りました。
仕方なく猛特訓して,どうにか格好がつくようになりました。

他の友人はアルトサックスとテナーサックスで,
おいらが密かにあこがれていた後輩の女の子はフルートでした。
当時,おいらはとにかく弦楽器に夢中だったので,
特に管楽器にあこがれを持ったことはないですが,
今になってみると,ものすごくかっこいいなと思います。
特に好きなのはトランペット。
クリフォード・ブラウンのように吹けたらかっこいいだろうな。。
サックスもいいですね。

ブラバンでは都合2年ぐらいベースをやったのですが,
どういうわけか部員にはしてもらえませんでした。
当時は不思議に思わなかったけど,
別に資格がないわけではないし,普通の部員と同じに
練習も発表会もこなしたのに,なんでなんだろうと今になると思います。
エレキベースだから?

そういえば,10年ぐらい前に,桜田淳子の「はじめての出来事」という
曲を聴いていてびっくりしたことがあります。
この曲にはベースが入っておらず,
ベースのパートをチューバが担当しているのです。
この,ブオンブオンという破裂音は
まさしくNが吹いていたチューバと同じ。
70年代の歌謡曲は,ブラスやストリングスを
ぜいたくに使ったアレンジが多く見受けられますが,
ベースの代わりにチューバというのは初めて気が付きました。
ああ,ブラバンの経験は無駄じゃなかったと感謝した瞬間です。

トランペットでも習いに行こうかな。

投稿者 ギター・マガジン編集部 : 16:45

2006年05月11日

吊革にビンカフェ

昨日,大江戸線に乗っていると,
ふと目に飛び込んできた吊革。
そこにはなんとこんな絵柄が!

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おお,素敵じゃないか。
ギター・マガジン別冊『ビンテージ・ギター・カフェ』の広告です。
5月中に都営新宿線,都営浅草線,都営大江戸線に乗ると,
いくつかの車両で見られます。
お仕事の帰りに,学校の帰りにぜひご覧下さい。
もちろん行きにもどうぞ。

投稿者 ギター・マガジン編集部 : 17:18 | トラックバック

センチメンタル

今日はJUDY AND MARYの
ベスト・アルバム『FRESH』をBGMに書いています。
名曲揃いですが,特に好きなのは「クラシック」という曲で,
これを聴くと,本当に胸が痛みますわ。
そういえば,5月号のスコアで「小さな頃から」を取り上げたんですが,
その時の選曲会議は面白かったですね。

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おいらを筆頭に世代もバラバラな編集部ですが,
おいらが「ジュディマリはどうかな」と言った途端に,
みんな遠い目になりました。
一瞬の沈黙。本当ですよ。
ああ,なるほど,いま頭の中で走馬燈が回っているわけね。
普段はジャパメタ命で鳴らすイタリア男のMや,
ガレージ&カルトヒーローマニアのSまでが,
競い合うようにジュディマリの想い出を語るじゃありませんか。
Mはしきりに"「LOVER SOUL」っていい曲ですよね",
とオウムのように繰り返すし,
その横でNは目頭を押さえてるしな。
ふ〜ん,青春なのね。
おいらの世代の青春胸キュン・ソングといえば,
ジューシィフルーツの「恋のベンチシート」とか
ユーミンの「魔法の鏡」とかになっちゃうんですが,
あれはあれでよかったとしても,
おいらも若い頃にジュディマリを聴いて恋でもしたかったよ。
いやいや,コピーバンドをやりたかったよ。

てなわけで,普段はバラバラな趣味の男臭い編集部ですが,
なんと共通項はジュディマリだったというおセンチ集団であることが判明。
溜飲を下げましたねえ(なんで)。
そういえば,数年前に,竹内まりやが武道館ライブで復活した時に,
編集部の大半が万難を排して見に行ったということがありましたが,
ちょっと圧巻でしたねえ。
それもこれも,変酋長自らがおセンチ体質だからってことでしょうか。
オッホッホ。
いやいや,TAKUYAのギターが素晴らしいことは言うまでもないですよ。
しつこいですが,「クラシック」は名曲ですねえ。

今日は特に本題ありません。

投稿者 ギター・マガジン編集部 : 11:19

2006年05月10日

ジャズる快楽

今日は美空ひばりの
ジャズ・アルバム『La Vie En Rose』をBGMに書いています。
ずいぶん昔に「La Vie En Rose」(バラ色の人生)が
CM曲に使われていましたが,あれを聴いて死ぬほど感動したおいらは,
すぐにレコ屋に走って,このアルバムを手に入れました。
美空ひばりのジャズ,これはもう極上のテイストです。
何を置いてもスウィング感が素晴らしい!
さすがは戦後の混乱期からのしあがった天才歌手,
街角に米兵が溢れたあの時代に,
本物のエンターテインメントを身につけた
この人ならではのグルーブだと思います。
聴いていてウキウキワクワク。
自分までスウィングしてしまいます。
「恋人よ我が胸に帰れ」「ペイパームーン」「スターダスト」……
どれもこれも素敵!
ああ,一度でいいからライブを見てみたかった。

天性の歌い手はなんでも歌いこなすということなんでしょうけど,
ジャズのひばりが抜群に好きです。
ヘレン・メリルもサラ・ヴォーンもいいけど,
美空ひばりに一票!

さてさて,編集部は早くも7月号の編集作業にかかっております。
まったくもって因果な商売ですね。
息つく間もヘチマもありません。

その間隙をぬって,
別冊『小沼ようすけ“nu jazz”スタイル・ソロ・ギター』も校了間近。

RM1308B.gif

いや〜,この本は面白いですよ。
弾いてて楽しい! ジャズが弾いててこんなに楽しいなんて。
本人書きおろしのセミナーもあるんですが,
これも目で追いながら弾いていくと,
自然に本格的なアレンジが習得できるすぐれもので,
いかにも自画自賛臭いですが,本当に役に立つ本だと保証できます。
小沼ファンならずとも,ぜひゲットしてください!

まだ続きますよ。
連休前から気になっていたネタがひとつ。
奈良は明日香村のキトラ古墳の壁画が一部公開されるというので,
胸を躍らせていたおいらですが,ついに12日に公開の運びに。
公開されるのは「白虎」です。
ああ,いても立ってもいられない。
見たい。

キトラ古墳というのは,有名な高松塚古墳のすぐそばにあり,
極めて小さな古墳で,築造年代もほぼ一緒,
装飾古墳(内部に壁画がある)であることも共通していて,
おいらのような古代マニアの想像力をぐっとかき立ててくれる
夢のような古墳です。
青龍,白虎,玄武,朱雀,
星宿図とともに,東西南北に配置されたこれらの絵は
高松塚,キトラともに共通で,そこに関係性を見ずにいられない。
古墳好きなら,誰も考えていることですが。

何はともあれ,ダムやら古墳やらピラミッドやら,
人間が作った巨大建造物が大好きなおいらですが,
どういうわけか,眺めていると落ち着くんですよね。
心がホカホカになる。なんでだろう。
人間が小さいので,大きな物を見ると感動するんでしょうかね。

今まで見た古墳の中で,ダントツで好きなのは,
大阪のニサンザイ古墳です。

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どうですか,この雄大さ,神々しさ。
写真だと伝わらないですねえ。
古墳の中でも前方後円墳が圧倒的に好きなんですが,
ニサンザイは奈良の箸墓と並んで好きな前方後円墳です。

この古墳は市街地に突然あるんですが,
排気ガスの渦巻く大通りからちょいと横に入って,
その雄々しい姿が見えた時は体がふるえたものです。
圧巻! 声になりませんでした。
当然ながら歩いて1周。20分ぐらいかかりました。
歩きながら大きな感動を味わっていました。
あれほど気分が充実した体験はないですよ,まったく。
生きてて良かった。

実はおいらの故郷にも古墳群があります。
その中のひとつがこれ。

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ある小古墳の玄室内です。
7世紀前半のものですから,1500年以上前です。
見事な石積作りは,まさか当時のもの?
と思ったら,どうやら近年再現されたもののようです。
それでも,中に入ってみたくなるのが人情。
そろりと入ってしゃがみ込むと,う〜ん,幸せ。
バラ色の人生なんて,この程度で十分ですわ,オッホッホ。

キトラはいつか行くとして,
九州の西都原古墳群や岡山の古墳にも行ってみたいものです。
『暗黒神話』にも出てきた竹原古墳はマスト!

投稿者 ギター・マガジン編集部 : 14:06

2006年05月02日

ヨコハマのメリーさん

今日はマクドナルド&ジャイルズの
『マクドナルド&ジャイルズ』をBGMに書いています。
牧歌的でフォーキーな感じがとても好きなアルバムです。

先週末で6月号を校了。
業界用語でいうところの「連休進行」を見事乗り切り,
さあ明日から休むぞという体勢ですが,
そうは簡単に問屋が卸さないようで,
昨日今日と次号の仕込みやら会議やら
打ち合わせやらで忙殺されております。

6月号は,レッチリのジョン・フルシアンテを表紙巻頭で特集。
新作『ステイディアム・アーケイディアム』に関する
超ロング・インタビューと奏法分析でお届けします。
なんと2枚組の新作は,従来のファンクロック路線も素敵ですが,
ビーチボーイズのようなコーラスワークや
ブライアン・メイのギター・オーケストレーション的な
ハーモニーがあちこちにちりばめられたポップな作品です。
曲のバラエティがとにかく豊富! 
個人的にはこういうアルバムを待ってましたよ。
いや,傑作です。

他には,半年に一度の付録CDもあります。
お馴染み末原名人による
「レッド・ツェッペリン・サウンド再現」を始め,
恒例のギター・コンテスト,本田毅によるディレイの使い方指南,
すぐに使えるスケールのデータベースなど,
思わずギターが弾きたくなる実用企画満載の内容です。

さらにさらに,小沼ようすけの特集も。
新作『3,2&1』に関するインタビューと奏法分析をお届けします。
そして小沼ファン,ソロ・ギター・ファンに朗報!
過去に本誌に連載されていたセミナー
「nu jazzアレンジで弾くソロ・ギター」の書籍化が決定しました。
これは,本誌連載時にも多大な反響をいただいたもので,
小沼独自の“nu jazz“スタイルでアレンジした
スタンダード曲の数々が楽しめます。
書籍化にあたっては,
「小沼ようすけ“nu jazz”スタイル・ソロ・ギター」と改題。
さらに,彼の生い立ちをつづったバイオグラフィー,
書きおろしセミナー,
押尾コータローとの対談(再録)などなどを追加しました。
日本ジャズ界の貴公子,小沼ようすけの魅力を
たっぷりと味わえる決定版です。5/25発売!
と,ここで本人ブログをのぞいてみると,
涙のにじむような努力の跡が! 
編集部,Fとの入稿バトルに付き合ってくれてありがとう!

ふ〜,宣伝はこれくらいにしましょう。
明日からの連休,みなさんはどうしますか。
いろいろご予定があるかと思います。
おいらはとりあえず映画でも見ようかと思っております。
ちょっと気になる映画があるんですよ。
『ヨコハマメリー』という映画です。
戦後,横浜は伊勢佐木町界隈に立ち続けた
娼婦のメリーさんの生涯を描いたもので,相当な力作のようです。
ちょっと前に友人のカメラマンのUさん(横浜出身)から
聞いて見たいと思っていました。
というのも,おいらは学生時代,横浜に住んでいたのですが,
ある時,メリーさんを見かけたことがあるのです。

都市伝説のようなものでしょうか。
そういう人がいるという話は,
なんとなく誰かから聞いて知っていました。
あるとき,日ノ出町と関内の間,
福富町のあたりをぶらぶらしていたら,
少女人形のような服を着てとぼとぼと歩いている女性に遭遇。
直感的に,あ,この人がメリーさんだとピンと来ました。

Uさんも会ったことがあると言ってましたが,
横浜に住む人の記憶にメリーさんは確実に刻まれているようです。
その姿は年齢が年齢ですから,物悲しい感じでしたが,
どこか凛としてプライドが高そうだったことを覚えています。
この人は,どういう半生を送ってきたのだろうと,
すれ違う誰もが思ったに違いありません。
映画を見に行く人は,そういう体験を持つ人が
大半なのではないでしょうか。

映画では多数の関係者の証言をもとに,
メリーさんの生き様を再現しているようです。
それは日本の戦後の姿に他ならないわけで,
横浜という特殊な街の舞台裏を見せてくれるのでしょう。
終わらないうちに見に行かなくちゃ。

投稿者 ギター・マガジン編集部 : 12:29