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2005年12月07日

デザイナーのMさんと その2

デザイナーのMさんの事務所には,
アナログ盤が聴けるプレイヤーが置いてあります。
LPもかなりの数があり,デザイン待ちの合間に,
常にアナログが聴ける環境っていいなあと,
一枚一枚引き出してはためつすがめつするわけですが,
その幅の広さにうなることしきり。
人のLP棚は本当に面白いですね。

Mさんは気に入ったアーティストのLPを
複数枚買うことがあるそうで,
例えば,レインボウの同じアルバムで5枚持ってるのがあるとか。

「一枚一枚,音が違うんですよ」とMさん。
「あ,なるほど。減り方とかが違うんですね」
「そうなんです。状態がいいのを買うと,
めちゃくちゃ音がよかったりします。
だから,何枚も買って音の違いを確認するんです」
「アナログの良さはそこですよね。
溝の減り方が明らかに違うから,音も違う。
そういえば,昔,テスコの創業者のひとりであるHさんという人を
ずっと取材していたんですが,その人がよく言ってました。
戦前,Hさんが東京でハワイアン・バンドをやっていた頃,
輸入物のSP盤を買っては聴いていたそうですが。
SP盤というのは,何度か聴くと壊れてダメになったと。
そのたびに買い換えたんだそうです。
そういう買い換え需要でベストセラーになったものもあるそうですよ」
「SP盤ですか。78回転の」
「そうです。SPって重いんですよね。あれはたまらないですよ。
落とすとすぐ割れるし」
「フハハハハ。戦前の人はスゴイ」
「でも,アナログって,たまに聴くと,本当に音がいいですよね。
というか,奥行きがあって,あったかい」
「そうですね」
(つづく)

投稿者 ギター・マガジン編集部 : 2005年12月07日 18:00

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